今回は「自分とか、ないから。」で解説されたブッダの生き方と感想レビューをします。
作品概要
タイトル | 自分とか、ないから。 |
著者 | しんめいP |
出版社 | サンクチュアリ出版 |
ページ数 | 349ページ |
読んでほしい人
- 仏教に興味がある人
- 哲学の入門書を探してる人
- 教養を身に着けたい人
ブッダの人生と教え
ブッダとは?―ブッダの人生―
ブッダは
- 釈迦
- ガウタマ・シッダールタ
- ゴータマ・シッダールタ
など様々な別名を持っていることで知られています。
彼はインドの王族として生まれました。すべてを生ま持ったブッダでしたが、彼は、常に虚無感を持っていたそうです。その悩みを解決するために、彼は地位、名誉全てをかなぐり捨て、出家しました。体をとにかくいじめ抜く、厳しい修行の末にブッダはこう思ったそうです。
「これ、もしかして意味ないんじゃね…?」
もっと他に方法あるやろ、と思ったのだ。
引用: 自分とか、ないから。p31 (サンクチュアリ出版)
その後有名なおかゆ事件から悟りを開いた事から仏教の開祖といわれています。
次の章では、ブッダが何を悟ったのかという点について詳しく説明します。
ブッダの教えとは?
前章では、ブッダについて詳しくお話しました。
この章では、ブッダが何を悟ったのかという点について詳しく説明します。
つまり、ブッダの教えとは
自分とか、ない。
―ここでまさかのタイトル回収―
どうゆうことかというと、
人の体に限らず、全ての生き物は食べるものからできています。昨日食べたものが私たちの栄養となって身体を作っています。植物でさえ、水や日光を食べて生きています。そしてその植物を食べる生き物がいる。つまりこの世界は循環しており、全ては繋がっているとブッダは考えました。
結局のところ、ブッダが感じていた虚無感は―。
すべてが変わっていくこの世界で、変わらない「自分」をつくろうとする。
引用: 自分とか、ないから p44(サンクチュアリ出版)
結局のところブッダが悩んでいた原因は世界のあり方に対して「変わらない自分があると」逆らおうとした自分にあったと考えました。
そしてその悩みを解決するには、「自分」にこだわりを持たず、全部捨てる。それによって、ニルヴァーナ(涅槃)に至る―と考えました。
以上が本書で述べられたブッダの教えでした。
感想
引用部分でも見ていただいたように普通の哲学書とは違って友だち口調で、読みやすい本でした。この本の趣旨として「解釈が難しい哲学を著者がとにかくわかりやすく説明する」なので本来の教えとはズレている部分はあるとは思います。
今回この記事で紹介したのは、本書で紹介されている人物7人(龍樹、老子、荘子、達磨、親鸞、空海)の哲学者のうちの一人です。ブッダの教えを知って他の哲学者が気になった方は是非ご購入ください!
また、これから哲学、仏教を知っていきたいという方にはとてもおすすめの入門書となると思います!
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