「方舟」作者:夕木春央は宗教2世だった!?ー経歴とおすすめ作品3選まとめー

夕木春央のプロフィール

1993年生まれ。

親がカルト宗教を信仰しており、宗教2世として育つ。高校や大学に通うこともなく、いわゆる普通の社会経験を積むことがなかった。

ミステリー小説を書くことのきっかけになったのは、家庭環境が悪化したときに、エラリー・クイーンの『ローマ帽子の謎』に影響を受け、ミステリーの世界に没頭する。

作品を作るうえで、影響を受けたのは「妖異金瓶梅」の作者である山田風太郎だそうだ。

受賞歴

2019年 「絞首商会の後継人」で第60回メフィスト賞を受賞。                 

2019年 「絞首商会の後継人」を改題した『絞首商會』でデビュー。

2023年 「方舟」で第20回本屋大賞ノミネート。

おすすめ作品3選

方舟

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ーあらすじー

極限状況での謎解きを楽しんだ読者に驚きの〈真相〉が襲いかかる。

友人と従兄と山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った家族と地下建築「方舟」で夜を過ごすことになった。翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれ、水が流入しはじめた。
いずれ「方舟」は水没する。そんな矢先に殺人が起こった。だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。タイムリミットまでおよそ1週間。
生贄には、その犯人がなるべきだ。――犯人以外の全員が、そう思った。

夕木春央といえばこれ!というほど代名詞となる作品

誰もがラストの衝撃的な展開に驚くと思います。

十戒

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ーあらすじー

殺人犯を見つけてはならない。それが、わたしたちに課された戒律だった。

浪人中の里英は、父と共に、叔父が所有していた枝内島を訪れた。
島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。
島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、そして、十の戒律が書かれた紙片が落ちていた。
“この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる”。
犯人が下す神罰を恐れながら、「十戒」に従う3日間が始まったーー。

前作である「方舟」で、作品の期待が高まっている中、しっかりとその期待に応えてくれた作品!

ラストにあの衝撃的な展開をもってこれる夕木春央は天才としか言いようがない。

サロメの断頭台

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ーあらすじー

油絵画家の井口は、泥棒に転職した蓮野を連れて、数十年前に置時計を譲ってもらった、ロデウィック氏という発明家の富豪の元へ訪れる。
芸術に造詣の深いロデウィック氏は後日、井口の絵を見るために彼のアトリエに訪れるが、立てかけてあった絵を見て、「この絵とそっくりな作品を見た憶えがある」と気が付いてーー?
未発表の絵の謎を追って、井口と蓮野が大正時代を駆け回る!

前作、前々作とは違った切り口で物語が展開されていく。

どちらかというと、「方舟」を書く前の作品のように大正時代をテーマにしていたため夕木春央の違った面を見たい方におすすめ!

参考にした資料

「方舟」夕木春央さんインビュー 「愛されないことの責任はどこに」ミステリーで問う|好書好日
だれか一人を犠牲にしないと脱出できない地下建築に9人の男女が閉じ込められ、そこで殺人が起こる。その犠牲者は殺人犯であるべきだ――。犯人探しに登場人物全員の命がかかる極限ミステリー。
『方舟』(夕木春央)特別企画|【『方舟』特別企画】自己紹介エッセイ(夕木春央)|tree
『サーカスから来た執達吏』刊行記念企画|【刊行記念エッセイ】『サーカスから来た執達吏』(夕木春央)|tree

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